人間関係における最適なsocial distanceの距離について

心の整理

私には親友がいます。

中学校以来の友人なのですが、

性格や好きなもの食べ物の好みまで本当によく似ていて

数年会わなかったとしても一瞬で昔のような仲に戻れるありがたい存在。

 

そんな彼女とこの外出禁止を機に電話をする事になった。

たわいもない会話の中でいつも通り笑いが溢れた楽しい時間だったのだが、

終話した後、私の心は穏やかではなかった。

 

彼女から見下されている印象を受ける発言があったためだ。

前述に『とても似ている』と書いただが決定的に違う事がある。

それは『人生においての自信』だ。

私は正直この27年間特にピントがあった事のない人生を送ってきた。

 

なんとなーくで生きてきた為、何かに全力投球したこともないし器用な方でもない。

 

なんとなく学校に行って

みんなやってるからなんとなく部活に入って

なんとなく進学して

なんとなく就職していた

 
 

だから自信がない。全てにおいてとにかく自信がない。

猛烈にやりたい事もなかったし頑張りたい事もない。そんな人生。

 

それに比べて彼女は都内で指折りの進学校に進み、

陸上では全国にいくほどのレベルの実力の持ち主。

極め付けに実家は都心部にビルを何棟も所有するお金持ち。

そして現在大手企業に就職し、医者の夫と結婚。

 
 

全て彼女が掴み取ってきたものだし私がなんの文句を言う筋合いもない。

普通にすごいなあと思って見ていたし、自分にできるとも思わなかったので

私は羨ましいとすら発言したことはなかった。

 
 

ただ彼女に一つだけ違和感を感じていたとするならば、

異常に見下していた母親の存在だ。

彼女の母親は彼女曰く『母親の自慢は自分しかない』らしいのだ。

いつ何時もなんの脈略がなくとも誰にでも、彼女の自慢話をするらしいのだ。

タクシーの運転手、洋服屋のお姉さん、犬の散歩で立ち話した人etc.

しかもその話をしている時のお母さんの越に浸っている顔といったらないらしい。

そんなお母さんを彼女は『可哀想な生き方の人』

『見ているとイラつくから視界に入って欲しくない』とか、

『いいように使える人としか思っていない』と昔から言っていた。

他にもお母さんに対する話は何回か聞いた事があったが、

どれもいい話ではなくって、

頑張って育てたのにこんな言われよう世話ないよな、、、というものばかり。

そんな彼女の母親にそっくりだよね、と何を思ったのか

突然電話ではっきり私にいってきたのだ。

 
 
 

え?

 
 

どんな気持ちで突拍子もなくそれを言ってきたのか、

それを言われてどんな気持ちになると思ったのか、とか

ものの数秒でいろんな疑問が頭を駆け巡った。

会話に不自然な空白の時間ができ、唾をごくりと一飲みした後に

意を決して「どこらへんが?」と尋ねた。

一拍置いて彼女は

「んーーなんとなく」

 
 

・・・。

一番消化しきれない返答。。。

心にわだかまりを残しつつ、勝手な憶測で怒るわけにも悲しむわけにもいかないので

当たり障りのない話へ雑に舵切りをしてその電話は終わった。

もちろん心にわだかまりは残ったまま。

頭はクエスチョンマークでいっぱいだった。

見下してるって事なのか、

私が誰かの自慢話を餌に生きていると言いたいのか、はたまたイラつく存在だと言いたいのか。。。

 

悶々としすぎて全然眠れなかった。

私の事可哀想な人って言いたかったのかな、とか

なんかイラつかせる発言しちゃったのかな。とか。。

考えれば考えるほど嫌な方へ引きずり込まれていく。

私が悩み果てているこんな時間も彼女はお構いなしに笑って過ごしているのか、

と思うとモヤモヤした気持ちは増えるばかりだった。

 

 

そんな事をしていたらあっという間に朝が来てしまった。

当然気持ちが晴れているわけもなく

挙句なんだか悲しいような虚しい気持ちでいっぱいになっていた。

 
 

そうこうしているうちに夫が寝室から起きてきた。

しっかり出来た私のクマを見て、何かを察し、

あたたかいコーヒーを無言で差し出してくれた瞬間、

なんだかせきを切ったように涙がどんどん溢れてきた。

 

ひとしきり涙が流れきると心がとっても軽くなって

気付くとストンと眠りに落ちていた。起きた頃にはお昼過ぎ。

起きた時なんであんなに思い詰めていた自分はどこへいったのか知らないが、

昨日一緒に夜を越した心のわだかまりは消えていた。

 
 

時が解決とは良く聞くものだが、自分でも本当に簡単な生き物すぎて呆れかえる。

 

シャワーを浴びてお昼ご飯を食べる頃には

彼女の発言に対して心の中で答えが出ていた。

『発言の意図はどうでもいい。

自分の心が豊かになる人達との関係だけをこれからは大切にして行こう』

 
 

彼女が私の心をいつもこう嫌な気持ちや、

暗い気持ちにさせるわけではない。

とびっきり楽しい時間も今まで山ほど過ごしてきた。

でもプラスがマイナスでかき消されるくらい心にダメージがあるのなら

少し距離を置いて自分を守ってあげようと思ったのだ。

 
 

あの悶々とした時間は大きなマイナスしかうまなかったし、必要のない時間だった。

 

今思うのは、自分に自信がないから誰かに認められないとすぐ不安になる。

その点を彼女は私とお母さんを重ねてそっくりといってきたのかもしれない。

 

今まではこんな思い切った考えには至らずに

そんな自分の気持ちには目を瞑ってうまく付き合う方法を考えて

とにかく楽しいことにだけ目をやるようにしてきた。

 
 

自分に自信がないから友達がいなくなると

自分に価値がないように思えてしまっていたから。

でももうあの時から随分時は流れたし、

何も恐れずにこの決断に至れる。

これは紛れもなく夫のおかげだ。

悲しい気持ちで溢れた私をそっと受け止めてくれた夫がいたから、

怖いものはないなと思えたし、

私も強くなって誰かの気持ちにそっと寄り添える

そんな優しい人になりたいなってそう思えた。

 
 

せっかく日本から遠く離れた街にきたんだし、

この機会に自分の心を乱す人とは思い切って距離を置いて

この27年間もてなかった自信を自分につけさせてあげよう。

 

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